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8階建て相当の巨大スクリーンを備えたアイマックス・シアター
【2008年9月17日】

ダーリング・ハーバーのアイマックス・シアターで、久々に3D作品を観てきました。“Image Maximum”を意味するアイマックス(IMAX)は、カナダ生まれの大型映像システムのこと。巨大スクリーンを備えた劇場を世界各地で展開していますが、もうずいぶん前から「シドニーのスクリーンは、世界一デカい」と謳っています。そろそろどこかに抜かれたかも……と思いきや、今でもちゃんと入口のところにそう書かれています。


かつてスポンサーはパナソニックでしたが、今はLG

8階建てに相当するというスクリーンの大きさは、幅35.7メートルx高さ29.4メートル。これがどれくらいデカいのかというと、フツウの映画館のスクリーン・サイズは、たとえばTOHOシネマズ六本木ヒルズの場合、最小7.4メートルx3メートルから、最大20.2メートルx8.4メートルなので、6〜48倍の面積ということになります。

今回のお目当ての「DOLPHIN & WHALE 3D」は、イルカやクジラを撮影した初の3D映像で、アイマックスが得意とする自然系ドキュメンタリーのひとつ。オーストラリアやバハマ、トンガといった世界各地に点在するイルカやクジラの名所(?)で600時間かけて撮影した映像を、45分間の上映時間にぎゅっと凝縮したものです。


「DOLPHIN & WHALE 3D」のポスター

まるで、海の中でダイビングしているかのように錯覚してしまう臨場感たっぷりの3D映像は迫力満点! 「すご〜い!」「かわいい〜!」と感嘆の声があちこちからあがりました。ついつい目の前の映像に手を出してしまう人がいるのもお定まり。奥行きのある鮮明な映像はもちろんのこと、ザトウクジラの歌(ホエールソング)も大音響で、文字通り“体感する”という感じです。上映前の予告編で流れたラフティングや飛行シーンの映像も、驚きのリアルさでした。

使われているフィルムは、70mm15P(パーフォレーション)と呼ばれるもので、通常の35mmの10倍以上のサイズ。3D映像は、2つのフィルムで同時に撮影したものを一緒に投影することにより、人間の目と同じ原理で立体的に再現できるのだそうです。

最近は、娯楽系のハリウッド映画なども各地のアイマックス・シアターで上映されるようになり、シドニーのアイマックスでも、IMAXカメラを使用したシーンが含まれる『ザ・ダーク・ナイト』が現在公開中です。が、やっぱりアイマックスは、大自然をテーマにしたドキュメンタリー作品が、一番しっくりくるような気がします(まあ、興行的には違うのでしょうけれど……)。

最先端技術を駆使した3D大型映像作品は、英語が分からなくっても、楽しめる要素がたくさんあり! 年間365日オープンしていて、毎日数種類の作品を1時間ごとに上映しているので、時間を気にせず、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。最終上映は夜10時からスタートなので、ディナーの後の夜のアクティビティとしてもおすすめです。

IMAX Theatre Sydney

住所:   31 Wheat Road, Darling Harbour Sydney NSW 2000
営業時間: 10:00〜22:00
      (クリスマス・デーは12:00〜19:00、大みそかは10:00〜19:00)
料金:   大人A$18、3〜15歳A$13
      (60分以上の通常作品は、大人A$25、3〜15歳A$18)

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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