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トップ・プレイヤー続々登場! ビーチ・フッティ観戦
【2007年1月17日】

家の近くのビーチ沿いを散歩していたら、砂浜に仮設スタンドが設営されていました。工事関係者に「ビーチ・バレー?」と聞いてみたら、答えは「ビーチ・フッティ」。ビーチ・フットボールって、ご覧になったことありますか? 何ともオーストラリアっぽいスポーツみたいですが、発祥はなんと日本だそうですよ。

まあ、いつものこととはいえ、明日が本番という金曜日の夕暮れ時というのに、まだ工事は全然進んでいないような様子……。どうせしょぼいんだろうな、と思いつつ週末に出かけてみると、立派なスタジアムが出来上がっているだけでなく、すごいにぎわいで、テレビカメラまで来ていたのでした。

「あれれ?」と思ってスタンドの上の方に腰を落ち着けてみると、ほどなく次に始まる試合に出る選手の紹介があり、マーク・ガスニエだの、ウィリー・メイソンだの、ダレン・ロキヤーだのラグビー・リーグでお馴染みのトップ・プレイヤーの名前が続々とアナウンスされています。半信半疑で、「あれ、アンドリュー・ジョンズみたいだね」「ローテ・トゥキリに似てない?」「あっちはアンソニー・マンディーン?」なんていっていたプレイヤーも、み〜んなホンモノ! ラグビー・リーグ以外のスポーツ選手や有名人もたくさん出場していてびっくりしました。

急遽VIPルームに変身したサーフ・ライフ・セイビング・クラブに続く通路付近に大勢集まっていた子どもたちは大喜びでヒーローにサインをもらったり、握手したり、一緒に写真を撮ったり、と大はしゃぎ。こういう豪華イヴェントも当たり前に無料ってところがいいですね〜。

ビーチ・フッティは、タックルをしないラグビー「タッチ・フッティ」の変形版みたいな感じで、その名の通り砂浜をグラウンドとして使用します。このときは、NSW州の「ブルース」、QLD州の「マルーンズ」、ニュージーランドと南太平洋諸島の「キウイズ&パシフィック・アイランダーズ」、有名人の「セレブリティ」などのチームに混じって、女性のタッチチーム「ウィメンズ」も大健闘! 結果は宿敵マルーンズにしてやられました(?)が、グラウンドが大いに白熱している一方で、観衆の方には真夏の昼下がりの海辺、というゆるゆるした雰囲気が漂っていて、おもしろかったです。いやいや、久しぶりにゆっくりしたって感じ。

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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