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自動的に就労許可付きで発給になったオーストラリアの学生ビザ
【2008年4月28日】

オーストラリアの学生ビザは、発給時点では就労禁止を示す条件(Condition 8101)付きで、アルバイトをする場合は別途、現地で就労許可(Permission to work)を取得する必要があったのですが、2008年4月26日以降条件が変わり、学期中は週20時間まで、休暇中は時間制限なしに働ける許可付きのビザが自動的に発給されることになりました。

ただし、ビザ発給後もコースが始まるまでは働くことはできません。それでも、従来は学生ビザを持っていてもコース開始後でないと就労許可の申請が出来ず、許可が下りるまでそれから数週間待たなくてはならなかったことを考えると、大きな時間の節約になります。面接などでも、いつから働けるかを明言することができるようになるため、チャンスが広がる可能性も大!


日本国籍保持者の場合、学生ビザ申請はオンラインでOK

これに付随して、ビザ申請料金はA$430からA$450に改定されました。就労許可の申請料金は別にA$60かかっていため、合計料金としてはちょっぴり安くなったことになります。また、同日以降、国外オンライン申請(eVisa)において、健康上および人物審査に関する質問事項が追加され、申請フォームも変更されています。

2006-07年度のオーストラリアの学生ビザ発給数統計によると、国別の留学生数ベスト5はインド(28,949人)、中国(24,915人)、韓国(12,910人)、米国(9,289人)、マレーシア(7,175人)の順で、近年は特にインド、中国、韓国の伸び率が目立っています。日本は9番目で、ブラジルより少なく、香港より少し多い4,806人でした。

合計では前年度より約20%増加して22万8,592人となっています。ちなみに、オーストラリアの現在の人口推測値は約2,128万人。この国にとって、留学生はもはやマイノリティとは言えない存在で、教育は名実共に、一大産業なのです。

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)