ホームオーストラリアの最新ニュース > 過去のニュース


機内持込手荷物に新ルール導入
【2007年4月4日】

2007年3月31日より、オーストラリア発の国際線において、機内持込手荷物に関する新ルールが導入されました。内容は国際民間航空機関(ICAO)のガイドラインに沿ったもの。日本発の国際線には、約1ヵ月早い3月1日から適用されているので、もうご存知の方も多いかもしれませんね。

これにより、機内に持ち込める液体物は、100ミリリットル以下の容器に入ったものだけに制限されています。また、それらの容器は、容量1リットル以内の透明ビニール袋1つの中にまとめて、セキュリティ・スタッフに目視確認してもらう必要があります。ビニール袋の大きさの目安は20センチ四方。スーパーマーケットなどで市販されているものでOKですが、ジッパー付きなど再封できるものに限られます。

注意が必要なのは、対象となる「液体物」が飲み物だけではないこと。半液状のもの、ペースト状のもの、ジェル類、エアゾールやスプレー類などがすべて含まれるため、歯磨き粉やローション、クリーム、香水などのほか、リキッド・ファンデーションやマスカラ、アイライナー、リップグロスなどの液状化粧品、ヘアスプレーや整髪用ジェルなども対象になります。

医薬品やベビー用品は例外ですが、それらが機内で必要であることを証明するよう求められることもあります。使わないものは、あらかじめチェック・イン時に預ける受託手荷物の中に入れてしまうのが簡単そうですね。

空港外の免税店で液体物を購入した場合に関しては、現在暫定措置が取られており、2007年4月30日以降は新ルールに対応した新たな方法に変更される予定になっています。現時点では、まだ詳細検討中ということなので、しばらくの間は、購入先で再確認するのが確実です。セキュリティ審査通過後の搭乗ロビーで購入した免税品や飲み物等は、これまで通り問題なく機内に持ち込めますのでご安心を。

シドニー空港では、この新ルール導入にともない、カスタマーサービス要員だけで50人増員したそうです。「出発の3時間前までに空港へ」と広報されていましたが、黄色いTシャツのユニフォームを着用した彼らが、搭乗客の質問に答えたり、パンフレットやジッパー付きのビニール袋を配布したりしたおかげで、初日も特に大きな混乱は起こらなかったようです。

【関連】Duty Free from Department of Transport and Regional Services

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)