例年サマータイム（DST=Daylight Saving Time）の終了は3月最終日曜日の午前3時と決まっている。それが、今年は1週間遅い4月2日に変更されているので注意が必要だ。

2006年コモンウェルス・ゲームズのメダル

理由は、メルボルンで開催中のコモンウェルス・ゲームズ（Melbourne 2006 Commonwealth Games）の会期が3月26日までだから。日本ではあまり知られていない大会だが、参加国・地域は何と70を越え、加盟国や参加アスリートにとっては、オリンピックに次ぐスポーツの祭典という位置づけになっている。特にメダル獲得数がいつもトップのオーストラリアでは注目度もバツグン。大会スケジュールに合わせて、ヴィクトリア州のスクールホリデー（秋休み）期間が変更されたばかりか、世界的に注目を浴びるF1グランプリの日程も4月に移動となったほどである。

「コモンウェルス」は英連邦の意で、要するに大英帝国時代にイギリス領に属し、後に独立した国々が加盟している緩やかな連合のこと。オーストラリアでは約半数の人が共和制移行を支持しているのだけれど、昨夜行われた開会式では、エリザベス女王が開会の辞を述べ、大会終了後間もなく80歳を迎える女王のために、オペラ歌手が「ハッピー・バースデー・ハー・マジェスティー♪」と歌っていた。

注目度ナンバーワンのイアン・ソープ選手は、あいにく病気のため欠場が決定し、組織委員会もがっかり……という話だが、水泳などの人気種目でも今から入手できるチケットもあるというのは観戦者にとって朗報かも。メルボルンはお祭りムード全開で、コンサートやサーカス、ストリートパフォーマンスなど多彩なエンターテイメントが無料で楽しめるフェスティヴァル・メルボルン2006（Festival Melbourne2006）も同時開催中。フェデレーション・スクエアやドックランズなど市内各地にも大型スクリーンを設置したライブサイトがオープンし、先月の冬季五輪よりもうんと盛り上がりを見せている。

■Melbourne 2006 Commonwealth Games
開催期間：　2006年3月15日（水）〜26日（日）
チケット料金：　$15〜(イヴェントによって異なるが、半数が$60以下に設定されている)

（「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載）