日本の劇場用アニメの傑作が上映される映画祭「ジャパニメ 2002」が、来週からシドニーで始まる。オーストラリアでは、2000年のシドニーオリンピック前に芸術祭の一環として初めて「ジャパニメ」が行われ、大成功を納めているが、今回はその第二弾。シドニーの後には、ブリスベン、メルボルン、キャンベラでも開催されることになっている。

10月16日のオープニング作品は、以前からオーストラリア在住者の間で「見たい！」という声の高かった宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し（Spirited Away）」。初日の上映前にはレセプションが行われ、お寿司や飲み物が入場者にふるまわれる予定だ。

期間中は、今敏監督の「千年女優（Millenium Actress）」や、大友克洋監督の「AKIRA」のデジタル・リマスター・ヴァージョンなど、バラエティに富んだ話題作が一挙上映される。シングル・チケットのほか、オープニング以外の全作品が鑑賞できるシーズン・チケットもあり、アニメ・ファンの間で話題を呼んでいる。

オーストラリアでは、日常的に日本のアニメもテレビ放映されている。大学生を中心にしたアニメ・サークルも結構活発に活動しているのだそうだ。それでも、劇場用の作品を映画館で見られる機会はめったにない。前回のジャパニメでは、早々に売り切れる作品が続出する人気ぶりに、後押しした関係者も驚いていたが、今回はどうだろうか。ジャパニメに対するオージーたちのユニークな反応と評価が楽しみである。

【期間】
　シドニー：　　2002年10月16日〜21日
　ブリスベン：　2002年10月24日〜28日
　メルボルン：　2002年10月30日〜11月4日
　キャンベラ：　2002年11月7日〜10日

【大人料金】　
　オープニング・チケット　$25
　シングル・チケット　$15.40
　シーズン・チケット　$275（シドニーまたはメルボルン）／$175（ブリスベン）
※前売りチケットは上映館で販売中（一部のチケットは、電話やインターネットでも購入可）

■写真はシドニーの会場となるサーキュラキーにあるデンディ・オペラ・キーズ（Dendy Opera Quays）
　ほかの都市の会場は以下の通り
　・ブリスベン：　Dendy Brisbane
　・メルボルン：　Kino Cinema
　・キャンベラ：　Electric Shadows Cinema