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ハロウィーン
【2009年10月30日】

早いもので10月も明日で終わり。そうそう、毎年ハロウィーン当日には、
日没後に近所の子どもたちが我が家のドアをノックして、「Trick or Treat!
(いたずらされたくなきゃ、お菓子をちょうだい)」とキャンデー類を
せしめていくので、何か用意しておかないと困ったことになっちゃいます。

都会では、子どもたちの安全上の心配もあって、普段あまり交流のない
ご近所さんを訪問するよりは、学校行事の一環として、もしくは、
近所で声をかけあってパーティーをする方が好まれる傾向があるよう。
オフィス街では、ボランティア団体などがお菓子類の寄付を呼びかけ、
恵まれない子どもたちに配布したり、といった活動も行われています。

ハロウィーン関係の大人向けコミュニティ・イヴェントとしては、
ボヘミアな街ニュータウンで5日間に渡って開催中の「アンダー・ザ
ブルー・ムーン(Under The Blue Moon)
」が、何ともダーク&オルタナティブな
雰囲気を醸し出しています。


最終日のイヴェントには日本のヴィジュアル系バンド「GPKISM」も出演

こんな風にハロウィーンは、年々オーストラリアでも浸透しつつあり、
仮装グッズやデコレーションなども簡単に手に入るようになりましたが、
まだまだマイナーな部類のイヴェントです。

何しろ季節は初夏で、シドニーで日が沈むのは午後7時半近くになってから。
アウトドア好きのオージーたちにとっては、仕事が終わってからでも
ビーチに出かけることのできるシーズンで、レイドバック感(?)もひとしお。
そんな中、ハロウィーンのテーマである「Spooky(不気味な、幽霊の出そうな)」
「Ghoulish(残虐な、おぞましい)」「Grim(気味の悪い、ゾッとするような)」
「Creepy(身の毛のよだつような)」といった形容詞が、どうしたって
ピンと来ないというのが本音かもしれません。

お祭り騒ぎ好きの国民性を考えれば、仮装パーティーという側面では
発展する可能性が大いにあるものの、おそらく本来の意味合いは
とことん失われていくのではないでしょうか。

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)

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