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ダフォディル・デー
【2008年8月22日】

今日8月22日は、オーストラリアの街中が黄色に染まるダフォディル・デー(Daffodil Day)。明るい太陽を連想させる元気な花が並んでいるのを目にすると、春の到来を実感します。


1茎に1花の鮮やかなラッパズイセン

厳しい冬を乗り越えて、毎春花を付ける球根性多年草のダフォディル(=ラッパズイセン)は、国際的にがん患者やその家族・友人の希望の象徴とされ、オーストラリア癌協議会(Cancer Council)が展開する南半球最大級の募金キャンペーンの名称にもなっています。

毎年ダフォディル・デー当日は、約1万人のボランティアが街角やショッピングセンターなどに立ち、生花(A$5)のほか、リストバンド(A$4)やピン(A$5)、クマのぬいぐるみ(A$10)といったオリジナル・グッズを販売。賛同する企業や学校、コミュニティも、8月中を通じてグッズ販売やチャリティ・イベントなどを行います。


道端にも黄色い花がずらり

目的は、がんの研究や治療法開発、教育、サポートプログラム実施のための資金調達。今年の目標額は900万豪ドル(約9億円)です。

この国では、2人に1人の男性、3人に1人の女性が85歳を迎えるまでに、がんと診断されていますが、新たに発表された報告書によると、一般的ながんの生存率は過去20年で30%以上向上したのだそうです。

普段はなかなか花を買うようなココロの余裕がないわたしも、ダフォディル・デーはちょっとばかり特別。勇気と希望を持ってがんと闘った、もしくは闘っている身近な人たちを思い、可憐にすくっと咲いているダフォディルを飾ることにしています。がん医療向上への願いを込めて。

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)

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